白髪が気になる女性
この記事はこんな人にオススメ
  • このごろ白髪が目立つように感じる
  • 親族に白髪が多いので、自分も心配
  • 若いのに白髪多いねとよく言われる

白髪になるのは加齢によるものがほとんどですが、ストレスや生活習慣、栄養不足などが原因で若いうちから白髪に悩む人も増えてきています。

白髪の主な原因は、髪の毛の色を生成するメラニンの減少によりますが、メラニンを活性化させるには、アミノ酸の一種のチロシンが重要な役割を果たします。

チロシンはメラニンの生成に必要不可欠な成分であり、チロシンを豊富に含む食品には大豆製品や乳製品、果物などがあります。

本記事では白髪の原因やメカニズム、チロシンの効果について解説し、白髪の予防と改善のための具体的な方法を紹介しています。

健康な黒髪を維持するため、ぜひ参考にしてくださいね。

About この記事を書いた人
ブログ運営者こんにちは! メグです。
オーガニックな生活に取り組んで5年目の主婦です。 夫と5歳、2歳の子供+義父の5人が、小さな家で暮らしています。
某食品メーカーで食品分析士として働いた経験を活かし、家族の健康のため自然素材を取り入れる生活を心がけています。
ブログ名のオーガニッチは、自然素材から作られるニッチなアイテムを紹介することから名づけました。
今は専業主婦ですが、ずっと家にいたのでは窒息しそうになるので、ひそかに仕事復帰のチャンスをうかがっています。
●資格保有:食品分析士、管理栄養士

白髪の原因とメカニズム

様々な人種

髪の毛の色は人種によって違いますが、そもそも毛髪の色はメラニン色素によって左右されます。

髪の毛のもとになる毛母細胞にメラニン色素が作用することで、毛髪に様々な色がつくのですね。

様々な色がつくといってもメラニン色素自体は黒色なので、メラニンの量が多ければ黒い髪、少なければ赤毛や金髪になるといった具合です。

なのでもし、何かのきっかけでメラニン色素が働かなかったら、毛髪は色づくことなく白くなっちゃいます。

これが、いわゆる白髪といわれるものなんですね。

髪の毛って、もともとは白いなんて、ちょっと驚きです。

東洋人は黒髪、西洋人は金髪というように髪の毛の色に違いがあるのは、メラニン色素の量が影響するわけです。

メラニン色素の量によって髪の色が決まるのです。

そして、このメラニン色素が作用しなかったり、極端に少ないと白髪になるのですね。

ではなぜ、メラニン色素がうまく作用しないのでしょうか。

原因はいろいろありますが、おおまかには次のようなことが考えられます。

  1. 加齢
  2. 遺伝
  3. ストレス
  4. 栄養不足

では、それぞれ具体的に説明していきます。

加齢とともにメラニンは減少

運動するシニア夫婦

多くの場合、白髪は加齢による老化現象によるものだといわれます。

実際、「じいじ」や「ばあば」になると白髪が目立ってきますよね。

では、歳を重ねるとなぜ白髪になるのかといえば、ずばり、メラニン色素の生成が加齢とともに衰えていくからです。

年齢を重ねるとともにメラノサイトの働きが衰えてきて、メラニンの生成量が減少するのですね。

鏡をのぞいて白髪を見つけると、「自分も歳をとったなあ」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、白髪は老化のサインのひとつといえます。

白髪は、一般的に男女とも30代半ばあたりから目につくようになりますが、10代や20代でも白髪の多い人はいますし、60歳を過ぎても豊かな黒髪を維持している人もいます。

なので、誰もが必ず加齢によりメラノサイトの働きが低下するとは言い切れず、そこには個人差があるのも事実です。

白髪は遺伝する確率が高い

白髪は遺伝的な要素も強く影響します。

ある研究報告によると、メラニン色素が生成されにくい体質は、遺伝する確率が高いといいます。

家族に白髪の多い人がいる場合、自分も同じように白髪になる可能性が高いといえるのですね。

遺伝による白髪は、低年齢層のうちから見られることが多く、俗に「若白髪」と呼ばれたりします。

ストレスで頭皮の健康が損なわれる

ストレスが白髪に与える影響は大きいといわれています。

ストレスで自律神経が乱れると、血流の循環機能が衰えて血行不良を起こします。

血行不良になると酸素の巡りが悪くなるために、筋肉が酸欠状態になって、肩こりや腰痛といった症状が現れますが、それだけではありません。

皮膚の角質層などに栄養分が行き渡らなくなるので、女性の場合とくに、お肌のターンオーバーが乱れて肌荒れを起こしやすくなるのですね。

これは頭皮にも同じことがいえて、酸素や栄養を受け取れないメラニン色素はその活動が弱まり、髪を黒くできなくなって、いわゆる白髪を発生させてしまうわけです。

「強いストレスを受けると白髪が増える」という研究報告もされています。

ストレスによりメラニンの生成が減少して、白髪が増える可能性は高いのです。

栄養不足がメラニン生成を阻害する

不摂生な生活や、無理なダイエットによる偏食が続くと、当然カラダは栄養不足に陥ってしまいます。

髪の毛の健康に必要な栄養素が不足すると、メラノサイトの機能も低下してしまいます。

特に、チロシンなどのアミノ酸、ビタミン類やミネラル類が不足すると、メラニンの生成が阻害される原因となり、白髪になる可能性は高まります。

白髪対策に欠かせないチロシン

酸化したリンゴ

チロシンは、メラニン生成において重要な役割を果たすアミノ酸です。

チロシンはメラノサイト内でチロシナーゼという酵素により、黒い色素(メラニン)に変換されます。

この変換プロセスがスムーズに行われることで、髪の毛に健康的な色が保たれる仕組みになっているのです。

身近な例でいうと、りんごを切って時間が経過すると、切ったところが黒く変色してきますよね。

あれはりんごに含まれるチロシンが空気に触れて作用し、メラニン色素を生成するからなんですね。

このように、チロシンは細胞や組織の色付けに関わっている成分なんです。

また、髪の毛を健康にして白髪にならないようにするには、タンパク質やミネラルの摂取も重要です。

特に鉄や亜鉛といったミネラルは、髪に色を付けるために欠かせない栄養素です。

鉄分や亜鉛は、髪のもとになるタンパク質の合成に関わりながら、メラノサイトにアプローチして、黒髪になるためのメラニン色素を作り出していきます。

メグ

メラノサイトとはメラニンを作り出す細胞のことで、皮膚が紫外線を浴びるとメラニン色素を生成する仕組みになっています。日焼けでお肌が黒くなるのはこのせいなんですね。「メラノ」は「黒い」という意味です。

チロシンの効果とメリット

チロシンは、私たちの体内で重要な役割を果たすアミノ酸です。

特に注目されるのが、神経伝達物質の生成に関与する点で、ドーパミンやアドレナリン、そしてノルアドレナリンといった物質は、すべてチロシンから生成されるのです。

ドーパミンは「やる気」や「集中力」に関与し、アドレナリンやノルアドレナリンは、ストレスに対して重要な役割を果たします。

これらの物質は、チロシンが十分足りていることで効果的に作用するのですね。

チロシンのデメリットと注意点

傷んだバナナ

チロシンはさまざまなメリットを持つアミノ酸ですが、摂取にあたってはいくつかのデメリットや注意点もあります。

チロシンには甲状腺ホルモンの生成を促進する働きがあり、過剰に摂取すると甲状腺の機能が過度に活発になって、ホルモンバランスを崩してしまう可能性があります。

また、チロシンがメラニンの生成に深く関わっていることは、すでに説明しましたが、過剰摂取が皮膚のメラニンをあまり活発にし過ぎると、色素沈着やシミのリスクを高める可能性もあります。

特に肌トラブルを抱えている人は、チロシンの摂取量には注意する必要がありますね。

チロシンは食事から摂ろう

基本的にチロシンは食事をメインにして摂るのが理想的です。

チロシン摂取の食品としては、以下がオススメです。

  • 大豆製品:納豆、豆腐、味噌など
  • 乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズなど
  • 魚介類:特に鰹節やタラコなど

これらの食品をバランスよく食事に取り入れて、チロシンを効率的に摂取すれば、白髪予防の効果を期待できます。

チロシン摂取はサジーベリーが有効

サジー果実

白髪予防にチロシンや鉄分が重要な役割を果たすことが分かっても、これらを含む食品をバランス良く摂取できなければ意味がありません。

実は、チロシンや鉄分といったアミノ酸やミネラル、さらにはビタミンCまで効率よく一度に摂れる果物があるんです。

「奇跡の果実」と呼ばれるサジーベリーがそれです。

サジーベリーは、シベリアやモンゴル、中国などの過酷な環境で自生する植物で、その実は豊富な栄養素から「スーパーフルーツ」とも呼ばれています。

サジーベリーには多くのアミノ酸が含まれており、その中でも白髪対策に重要なのがチロシンです。

サジーに含まれるチロシンを摂取することでメラニンの生成が促進され、白髪の予防効果に期待が持てるわけです。

黒髪のもととなるメラニン色素を作るのに必要な鉄分も、フルーツの中ではトップクラスの含有量です。

また、体内に吸収されにくい鉄分の吸収率を上げるビタミンCも、サジーベリーには豊富に含まれています。

サジーベリーを摂取する具体的な方法

サジーベリーを摂取する方法はいくつかありますが、最も手軽なのはサジージュースを飲むことです。

サジージュースは、市販されているものを購入することもできるし、自分で果実から作ることも可能です。

実際ネットで「サジー 白髪 改善」とか「サジー 白髪 効く」などのキーワードを検索すると、ブログなどにサジージュースの口コミがたくさん載っていますよ。

サジージュースを毎日の食事に取り入れることで、効果的にチロシンや鉄分の補給ができます。

白髪対策に取り入れたい生活習慣

白髪対策にはヘアケア、特に頭皮のケアを行うのが大切なポイントです。

それと同時に規則正しい生活も、白髪の改善に欠かせません。

ここでは白髪予防のポイントや、食事、ストレス、睡眠といった生活習慣で見直すべき点について解説します。

頭皮ケアにはシャンプーとマッサージ

シャンプーをする若い女性

白髪予防には、頭皮の健康を維持することも重要です。

なので、頭皮を清潔に保つための適切なシャンプーを選ぶことが大切になってきます。

シリコンフリーや、自然由来の成分が含まれたシャンプーを使用することで、頭皮を健康な状態を保つことができます。

また、頭皮マッサージは血行が促進され、毛根に栄養が行き渡りやすくなるので白髪対策に有効です。

栄養バランスの取れた食生活を心がける

白髪の予防には、バランスの取れた食事が欠かせません。

ビタミンやミネラル、アミノ酸など、髪の健康に必要な栄養素を十分に摂取することは、とても重要なことです。

特に、以下の栄養素を積極的に摂り入れることが望ましいですね。

● チロシン

メラニン生成を助けるアミノ酸の一種です。

大豆製品、魚介類、乳製品などに多く含まれます。

● 亜鉛

髪の成長促進に有効です。

牡蠣や牛肉、豆類をはじめ、レバーやチーズなどに多く含まれます。

● 鉄分

肉や魚に含まれる動物性のヘム鉄と、ほうれん草やひじきなどに含まれる植物性の非ヘム鉄のどちらも充分に摂取したいミネラルです。

亜鉛や鉄分などのミネラルは体に摂り込みにくい栄養素なので、サプリなどで補給するのも有効です。

● タンパク質

現代人の食生活は、タンパク質の摂取量が少ないことが指摘されています。

でもタンパク質は、髪の毛のもとになるケラチンを生成する重要な栄養素なんですね。

肉や魚、卵や大豆などから積極的にタンパク質を摂るようにしましょう。

● ビタミンC

抗酸化作用で髪の健康をサポートします。

柑橘系の果物や、ブロッコリーやパプリカといった野菜に多く含まれます。

● ビタミンE

血行を促進し、頭皮の健康を保ちます。

ナッツ類、アボカド、ほうれん草などに含まれます。

これらの栄養素を食事から摂取するのが難しい場合には、サプリメントなどを活用するのもひとつの手段です。

ストレス管理と良質な睡眠の重要性

栄養と睡眠

ストレスは白髪になる原因となるため、日常生活でのストレス管理も重要だといえます。

ストレス発散のできる趣味や適度な運動を取り入れるなど、心身共にリラックスできる時間を持つことで、ストレスの軽減をはかるといいですね。

適度な運動を継続することで血流が良くなり、代謝も上がるので、髪の毛の成長が促され、ストレス解消とともにリラックス効果を得ることができます。

ヨガや瞑想、ウォーキングが効果的ですよ。

また、良質な睡眠を確保することも白髪予防には欠かせません。

睡眠中には、髪の成長を促進する成長ホルモンが分泌されます。

睡眠時間が短いと、この成長ホルモンの分泌量が減少してしまいます。

スマホで動画やゲームに興じて夜更かしするのは控え、最低でも7時間程度は睡眠をとるように心がけましょう。

良質な睡眠をとることで、髪の健康を保つことができます。

若白髪は生活習慣の乱れから

若白髪になるのは遺伝的な要因が強いとされていますが、「遺伝が原因なら仕方ない」とあきらめるしかないのでしょうか。

現代人は白髪に限らず薄毛なども、以前より増加の一途をたどっているといわれます。

要するに、髪の毛の健康状態が昔に比べ悪化しているわけですが、原因として考えられるものに、現代人特有の生活環境や生活習慣の乱れがあるように思われます。

食生活の乱れやストレスの蓄積、慢性的な睡眠不足や運動不足など、忙しい現代人にはどれもが当てはまりそうですね。

そして、どれもが白髪や薄毛になりやすい要因だと考えられます。

自分の若白髪は遺伝だとあきらめる前に、これら白髪を誘因する可能性のある生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

若白髪は「遺伝的なもの」というのが定説化していますが、生活習慣の乱れや、精神面によることも大いに考えられます。

前のセクションと重複する内容もあるのですが、次のことに注意しましょう。

● 栄養のかたより

炭水化物ばかり食べないで、タンパク質やビタミン、ミネラルを含む食品を摂る

● 慢性的な睡眠不足

勤務後の自由時間は、ひと息つくための大切な時間ですが、スマホやゲームなどはほどほどにして、疲れを残さないよう十分な睡眠をとる

● 喫煙の習慣がある

ニコチンは血管を収縮させ、頭皮に栄養を届けにくくします。禁煙するか、ニコチンのない電子タバコなどにする

● 運動が足りてない

運動不足だと血行が悪くなります。髪に必要な栄養や酸素が送られなくなるので、ウォーキングなど有酸素運動をする

● ストレスの多い生活

仕事や付き合いで忙しい現代人は、知らずストレスをため込んでいきます。リラックスできる時間を作るように努める

まとめ

白髪は、年齢や遺伝、ストレス、栄養不足など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。

白髪予防には、「栄養バランスの取れた食生活」や「適切な頭皮ケア」、「ストレスの管理」、「良質な睡眠」などが重要なカギを握っています。

特に主な原因としてメラニン生成の減少がありますが、メラニンの生成において重要な役割を果たすのがチロシンです。

チロシンは食事から摂取するのが望ましいですが、不十分だと思われる場合には、サプリメントや、記事中で紹介したサジージュースなどで補給することをオススメします。

ただ、過剰摂取で体内のバランスを崩さないよう注意も大切です。

白髪対策においては、健康的な生活習慣の維持と継続がいかに重要であるかを再認識していただけたなら幸いです。